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zoom RSS 仕事に対する情熱

<<   作成日時 : 2006/11/04 03:56   >>

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僕は知的障害者の入所施設で働かせてもらっています。

ところが、僕は福祉の勉強は一切してきませんでした。中学時代は不思議なものが好きで、高校時代は哲学が好きで、一度目の大学受験は全滅して、1浪を経て、仏教(東洋哲学だってことで)系の大学に入りました。

そして、一般企業に営業として入って8ヵ月後に辞め、今の施設に勤めさせていただくといった経緯です。

「知的障害者(当時は精神薄弱といっていた)ってなに? どんな人なの?」って感じで、まったく分かっていませんでした。

そして、就職してびっくり! なんじゃこれは! めちゃくちゃじゃないか。福祉=優しい ってイメージだったのに…なんかすごく「厳しい」感じ。

すべての扉には鍵があって、部屋にはTVもなく(今はあります)、娯楽も少ない。利用者の奇声はもちろん、職員の怒鳴り声に心底驚いた。

なぜ、彼らは怒られるの? なぜ、彼らはそんな扱いを受けるの?

どうして彼らは、職員を「先生」って呼んで、どうしてその「先生」は威張っているの?

「先生」よりも遥かに年上な人に対しても、「ちゃん」や「くん」づけで呼ぶの?

素朴な疑問がいっぱいでした。

同期で入った仲間たちとともに「私たちは、さん付けで呼ぼう、初心を忘れないでいよう」と誓ったものでした。


が、慣れとは恐ろしいもので、気づいたら「ちゃん」「くん」で呼んでいる自分。

ただ、僕は常に哲学が趣味だったので、自分が「ちゃん」「くん」で呼んでいることに違和感を感じ続け、でもどうして止められないのか、などと悩んだりもしました。


そして、そのうち、僕は、あることをきっかけに、「堕ちる」ことを選んだのです。

そう、一番上に命令?! されたのですが、それを「受け入れない」という選択もできたのです。職を失う(まぁ、それはないかな…飛ばされるくらい)のと引き換えに。


自分が一番、荒(すさ)んだ時期でした。どう言い訳をしても、「それはしないほうがいい」と自分の心が叫んでいるのが分かっていたからです。でも、「これが仕事なのだから」とその声に蓋をして、無理やり、自分がしたくないことをしていました。

僕としては「頑張っていた」わけです。

1年以上苦しみました。結局、僕は、自力では、抜け出すことができなかったと思います。その状況が「なくなった」から抜け出せただけだったと思います。

しかも、その時の僕は、自分が「そんなに苦しんでいる」とは思っていなかったのです。

ただ、身体は正直に反応して、教えてくれました。

病気によく罹るようになったし、なぜだか弱っていたし、普通なら罹らない病気になって入院したりもしました。


時期は少し戻りますが、僕はけっこう仕事に燃えていました。なにせ、前の会社と比較して圧倒的に楽だったので、持て余していたのです。

残業もないんです。なので、暇だから残業しました。といっても2時間くらいですけど。自分にできること、得意なことをやりました。(パソコン関係が主でした)

また、利用者の人の環境を改善するために、自分なりに努力もしました。

資格も取ろうと思って、通信教育を2年受け、社会福祉士の受験資格も手に入れました。自分としては「頑張って」いたんです。ただ、その時、株の世界に出会いました。僕は、ほんとうは社会福祉士にはなりたいと思っていなかったようで、そっちの受験勉強は一切せずに、株にのめりこんでいきました。株は、僕がやりたいと思っていたことのようです。でも、折角、苦労して受験資格を手に入れたんだから…と無理やり受験しました。勉強時間はゼロ…勘で受かるかなぁ…と思ったのですが結果は不合格。自分自身にも納得した結果でした。そして、僕は社会福祉士の受験を止めました。そのちょっと後くらいに「堕ちた」と思います。

同時に仕事に対する情熱も失っていきました。ちょうど結婚したタイミングでもあったため、残業もしなくなりました。

また、「うちの施設には、目標がないのが問題なんだ、方針・目標を設定すべきだ」と頑張ったのですが、同じチームの中ですら受け入れてもらえず、喪失感・虚無感に襲われていたときでもありました。


そして「堕ちた」のです。

そこからは、ゆっくりと僕の周りは展開していきました…。

入院 > 軽い臨死体験

そして…

母親の病気発覚 > 人生ではじめて真剣になった > 母親死亡


どうもこの、「人生ではじめて真剣になった」というのが、キーだったみたいで、ここからは急展開です。

結婚前にほぼ完成したと思っていた、宇宙観が実はとてもとても小さなもので…もっともっと広大な世界が拡がっているということを知ったのです。

そして僕の人生にとりあえずの目標ができました。

そして、仕事を辞めたいと思うようになりました。

株に専念したかったのです。また、仕事を続けているから、株で勝てないと思ったのです。

が、仕事を辞める勇気はありませんでした(辞表を提出したのだけど2日後にビビッて取り下げた)。


株(先物とかもやってたんだけど)はちっとも儲かりませんでした。去年の12月から今年の1月にかけて、大量にしこんでいた株が上昇し、1000万近く儲かった…と思ったのも束の間、3日で1000万なくなりました。

そして、今年の6月までには更に2〜300万損を出しました。ビビッて辞表を取り下げて心底良かったと思いました(^^ゞ

どうしてだか、分からないけど7月から様相は一変、勝てるようになってきました。それまでの6年間、僕は負けっぱなしだったのです。ヨメさんが実家の両親からもらってきたお金にも手をつけ、家の貯金も空、全財産がほとんど消滅しかけたこともありました。


そして、今です。

仕事に対する情熱は数年前に失ったままです。

ただ、利用者の見方は変わってきました。

新人時代 > 利用者は「人間」で、しかも「お客」なのに、どうしてこんな扱いを受けるのか。でも流されてしまい、理想は語っているけれども、やってることは見下した状態。嫌いな利用者、苦手な利用者はいっぱいいた。

「堕ちる」を体験

ホテルマン時代 > 利用者が上、職員が下、ということで、一日を通して100%「さん」づけなどができるようになる。理想と行動のほぼ一致(あくまで自分の中でのことね)。嫌いな利用者・苦手な利用者の絶対数は減ったが、一部どうしても許せない人が残る。

現在 > 嫌いな利用者・苦手な利用者はいない。「さん」づけする気がなくなる。上とか下とか対等とか、そんなことどうでもよくなる。利用者だとか職員だとか、そんなこともどうでもよくなる。地域に移行だとかもどうでもよくなる。彼らも僕も全体の中の一で、一は全体でもある…。

僕が僕の中の神の現れであるのと同じに、

彼らも彼らの中の神の現れである。という認識。

個々の職員も、それぞれの中の神の現われである。という認識。

(常時できているわけではない)

仏教的に言うと、「仏の現れ」だ。如来でもいいや(如より来たるね)。

すべての人が、神(仏)であり、自分もまた然り。

(常時そう認識できているわけではない)

利用者を見ても、神々が歩いていたり、喋っていたりするようにも見える(こともある)。

そんな感じ。日本的に言うと、みんな仏様に見える(ときもある)。


なんのことはない、僕は神仏の世界にいて、そしてまた僕も神仏なのだ。

だって、みんな宇宙だからね。宇宙(全)の中の僕(一)。全=一。


利用者も職員も出会う人はみんな神様仏様だから大切にしたくなる。僕(の中の)神様仏様も大切にしたくなる。


仕事に対する情熱はなくなったままだ。

彼らが望んでいるものがわからない。

僕が彼らにできることは、せめて僕が彼らの障りにならないように、一生懸命になるだけ。

つまり、なるべく笑って接したいし、なるべく愛したい。


仕事に行くと、癒される。彼らに癒されるし、職員にも癒される。自然にも癒されるし…トイレ掃除もできて癒される。


僕の仕事は何だろう?! 僕は何になるんだろうか。何になりたいのだろうか…。



どうもありがとう(^^♪

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
「情熱」かぁ…昔は熱かったなぁ俺…学生時代は施設の職員とケンカになることもあったもん。あの頃の俺が今の俺見たら…はぁ…(深いため息)

俺もまさか、福祉の仕事を自分が選ぶなんて思ってなかった。唯一、受かった大学が日本福祉大学だったんだもん。…でも思い起こせば、小さな頃から、障害のある方たちのお祭りやボランティアに連れて行かれては、手伝いをさせられ、気が付けば周りにもそんな方たちがいっぱいと、母親に洗脳されていたことを思うと、進路や職場は決められていたのかもね…。

でもこの仕事が嫌いじゃないし、おもしろいもんね。これはとても幸せなことですな「ありがとう!おかん」と言っておかねば。
茶味夫
2006/11/07 22:24
今でも情熱的だと思うなぁ〜。しかし…福祉目指してなかったの〜?! むかーしからの福祉の人だと思ってた。高校時代とかにアメリカの福祉施設で過ごしたりもしたんだよね?! だからてっきりバリバリかと…。

ま、でも、日本福祉大学しか受からなかったといったって、そもそも受験はしてるわけだしねぇ(^^♪
ユニ
2006/11/08 22:28
日福だけじゃないんよ〜他にも当時としては変わってた学部をいくつか受験したんだよ。っていうか、とにかく家を出て、一人で暮らしてみたかった、昼間働ける夜学ならどこでも良かったんよ。でも結果、日福だけってことは「そういうこと」だったんでしょう。そこで素晴らしい人や体験に恵まれたんだもんね。「福祉の人?」故に苦しむことも多いですが…。

今日は受診でIさんの入院手続きまで付き合いましたが、施設の中では問題のある人に位置付けられがちなIさんも、病院の中では、そこらにいる人と大差ない普通の人になるんだなぁ…と一人でいろんな検査をこなしていた彼を見ながら思っていました。

実は、施設や支援員が彼らを、「問題のある人」や「障害者」にしてしまってるんかもなぁ…。なんてね。
茶味夫
2006/11/09 23:50
なるほど、そうかそいや「福祉の人」だけでなくて「○○の人」でもあったよね。ま、でもそういうことなんだよね。そして、今、いる場所も、お互いそういうことの連続の結果なんだろーねー…。

Iさんねぇ〜。すし屋とか一緒に行くと、「ふつーのおっさん」になるもんねぇ(^^♪ 

確かに、うちらの責任は大きいと思う。どんな未来を目指すのか…。今はまだ全然見えてこないなぁ…。ま、僕なんかがそんなことを考えること自体おこがましいのかもしれないけど…でも個人的な、私的な問題として、彼らの未来は考えたいと思ってはいるんだけど…。
ユニ
2006/11/10 20:48
昨日私の中ではちょっとした衝撃的なことがありました。小坊主のクラスに自閉症の子がいるんだよね。小坊主が「○ちゃんはばい菌持ってるから近づかないほうがいいんだよね?」と言った!驚いてどうして?って尋ねると「先生が病気だって言ってた。病気の子はばい菌持ってるんでしょう?」って言った。病気=ばい菌小坊主がそう思っても不思議じゃない環境がある、虫歯でも風邪でもばい菌がって教えられてるんだから…。先生が子どもに分かりやすくと思って病気と説明してるのもわからなくもない。だけどそれが間違った解釈を後押ししてるとしたら?私たちも施設という特殊さで同じように彼らを特別な人にさせてしまっているのかもね。それにしてももう半年も同じクラスなのにずっとそうやって思ってたわけ?というのにも驚きました。○ちゃん気付かずにごめんよ〜って感じです。
ribi
2006/11/12 17:00
(障害の程度にもよるかもしれませんが…)救い?! なのは、○ちゃん自身はそのことを気にしてなさそう、ってことでしょうか? ○ちゃん自身が気づいて、気にして、苦しんでたら
ごめんなさいですけど…。

しかし、なるほどねぇ〜。病気=ばい菌かぁ…まぁうちらも似たような発想してるときもあるし、仕方ないっちゃ仕方ないよね…。

こないだ印象的だったのは…Uさんが落ちていく様かな…下痢>喫茶中止>…って流れ…まぁ看護師としては、下痢で喫茶に行かせたっていうと問題なんだろうけど…。職員サイドが、問題を引き起こしていることもすげー多いからねぇ…。こういった分かり易い事例だけでなくても、あそこで笑って接していたら、ああはならなかった…とか、あそこで…だったらってのはよくあるね…。

でも気づいてよかったね。ribiさんだからこそそういうこともよくわかるんだろうけど、他の母親はどうだろう? ぜひ教えてあげたら?
ユニ
2006/11/12 20:40
すぐに先生に手紙を書きました。で、すぐに子どもたちに話をしてくれました。けどやっぱり難しいみたいでよくわからないような顔してたって言ってました。治るの?と聞かれたのでお医者さんが治せるようにがんばってるんだよと話たとも…。治りません!って反論するのもおかしいし、そこまでの理解は小学生になってからでいいのかなと思ったり。難しいね。Uさんのことは私もよくわかる大半は職員に誘発された精神状態の悪化だよね。その辺のことをどれくらい意識して注意したり、冗談を言ったりしているのだろうかと思うこともある。自分も言い方失敗したなとか思うこともあるし…。周囲との兼ね合いが絡むこともあるし押して引いてが難しい。


ribi
2006/11/17 10:17
手紙を書くなんて、偉いねぇ(^^♪ なるほど、先生自体も自閉症をよく理解してないし(まぁウチラもほんとうに理解できてるわけではないけどね…)、理解していない人が、易しく説明するなんてことはできないよね。

でもまぁ、子供は鋭いから○ちゃんと付き合うことによって、大人よりも深い理解をするかもね(^^♪

Uさんに限らず、職員が悪化させていることは多いね。ていうか…大半…殆どかな…。でも、そんなことも、彼らは許容してくれて、そして、手伝ってもくれて、場合によっては敬ってもくれる。なんてありがたいことなんだろう…って思うよ。ほんと。
ユニ
2006/11/17 19:52

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